【2014年12月05日】香港民主派の道路占拠運動の発起人3人が3日、警察に出頭しました。一方、学連と学民思潮の学生リーダーは、彼らの決定を尊重するが追随はしないと示しました。1日夜10時から無期限ハンガーストライキに入っている学民思潮のリーダー、黃之鋒(ジョシュア・ウォン)さんはメディアに対し、ハンストは政府に対話再開を求める唯一の方法だと述べました。
CNN記者
「お水など飲んでいますか」
学民思潮のリーダー 黃之鋒さん
「水だけ飲んでいます」
CNN記者
「水だけですか」
学民思潮のリーダー 黃之鋒さん
「はい」
香港の気温はここ数日、15度前後まで下がりました。寒さに震えながら、学民思潮の学生3人がハンストに入っていますが、外国メディアからも注目されています。
学民思潮のリーダー 黃之鋒さん
「ハンストが身体に悪いとわかっていますが、香港政府に学生との対話を再開させる唯一の方法だと考えています」
ここ2週間、香港警察の強硬な鎮圧に直面し、多くの学生は流血をしてでも撤退を拒みました。しかし、抗議活動がエスカレートすれば警察側の反撃がさらに強硬になると判断したセントラル占拠運動の発起人3人は自首を決め、学生らに撤退を呼びかけました。
政治評論家 林保華さん
「自首についてですが、もし数人が自首するなら効果はありません。自首するのなら全員行くべきです。数百人数千人が警察署に行き、違う形の『占拠』を行うのです。この種の自首なら意義があります。再度群衆を動員することができ、政府に圧力を加えられるのです」
民主派に対し強硬な態度を取り、対立をエスカレートさせている香港政府を、国際社会も注視しています。アメリカとイギリス政府は相次ぎ香港政府と北京政府に自制を呼びかけています。イギリスのフィナンシャルタイムズ、BBCも香港の情勢に対して分析を行いました。BBCは、中国は香港で一世代の民心を失っていると指摘しています。
台湾ひまわり学生運動リーダー 林飛帆さん
「国際社会も香港情勢を注視しています。北京政府と香港政府は流血事件に対して、責任を持つべきです。政治改革のアジェンダをはっきり示し、香港民間のこれらの要求に応えるべきです」
2か月以上続いている雨傘運動が台湾のひまわり学生運動のように、成功裏に退場できるかどうか、誰もまだ予測できません。しかし、街頭を守り抜いてきた市民や学生にとって、香港の未来のためにも、退くわけにはいきません。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/12/03/a1158657.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/李)